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「Pepper Adams – 10 To 4 At The 5 Spot (Riverside)」メトロノームの音が耳に残るラフなライブ録音

Pepper Adams – 10 To 4 At The 5 Spot Riverside RLP 12-265 / OJC-031

 自宅レコード・デジタル化作業のついでに、作業が完了したアルバムから順次、ご紹介しております。

Pepper Adams - 10 To 4 At The 5 Spot (Riverside)

 セロニアス・モンク、ケニー・バレル、エリック・ドルフィーなど、数々の有名ミュージシャンがライブ盤を録音している、ニューヨークのファイブ・スポット・カフェ(Five Spot Cafe)。


 バード、アダムスのコンビは、ブルーノート・レコード(Blue Note Records)を中心に、数多くの名演奏を残しておりますが、本アルバムは契約上の関係か「ペッパー・アダムス(Pepper Adams)」のリーダー名義になってます。

 ただ、実質的には「ドナルド・バード(Donald Byrd)」との双頭コンボですね。

 そして、「実況ライブ盤」という称号がこれほど相応しいレコードもないかと。まあ、ラフすぎるというか、臨場感溢れるライブ録音です(笑)。

 まず、何度聴いても印象に残るのは、演奏途中に聴こえてくる「メトロノームの音」。ベースソロなんかの途中にカッチ、カッチと聴こえてくると、やたら気になります(笑)。
 おまけにラスト前には、演奏間のチューニング風景までアルバムに入ってたり・・・。

 演奏を支えるリズム隊には、豪華かつ珍しいメンバーが揃ってますね。

 ピアノは、ファンキーな演奏で人気の「ボビー・ティモンズ(Bobby Timmons)」。

 ちなみにこの年、ベニー・ゴルソンにスカウトされ、アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズに入団。半年後の1958年10月に、名盤「Moanin’」を録音することになります。

 ドラムスは、エルヴィン3兄弟の「エルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones)」。

 2年半後の1960年10月、アルバム「Coltrane Jazz (Atlantic LP 1354)」より「ジョン・コルトレーン(John Coltrane)」バンドの録音に参加してますね。

 以下、演奏曲をざっと紹介しておきます。

 1曲目は、サド・ジョーンズ作曲の「’Tis (theme) (Thad Jones) 」。エルヴィンの煽るような重厚なドラムにのり、アダムスのナイフとあだ名されるドスの効いたバリトンが炸裂します。

 2曲目は、バラッドの「You’re My Thrill (Clare-Gorney) 」。アダムスがワンホーンで、抑制の効いたソロを聴かせてくれます。

 3曲目は、ドナルド・バードが作曲した「The Long Two/Four (Donald Byrd) 」。エルヴィンが叩き出すマーチ風と4ビートが交差するリズムにのり、各メンバーの勢いあるファンキーなソロが続きます。

 なお、この曲は後日「Off To The Races 」と改題され、ブルーノートでスタジオ録音されてますね。

 以降、レコードだとB面になります。

 4曲目は、ファンキーな「Hastings Street Bounce (trad / arr by P. Adams) 」。ミディアム・テンポでファンキーなバッキングにのせ、軽快なソロが続きます。

 ラストは、ドナルド・バード作曲のバラッド「Yourna (Donald Byrd)」。

ゴリゴリ吹きまくるアダムスに続き、バラッドの名手・バードのリリカルなソロが続きます。ティモンズのブロック・コード中心のソロもいいですね。

Pepper Adams – 10 To 4 At The 5 Spot (1958)

Riverside RLP 12-265/RLP 1104 / OJC-031

Pepper Adams - 10 To 4 At The 5 Spot (Riverside)

side 1
01. ‘Tis (theme) (Thad Jones) 5:52
02. You’re My Thrill (Clare-Gorney) 5:04
03. The Long Two/Four (Donald Byrd) 10:41

side 2
04. Hastings Street Bounce (trad / arr by P. Adams) 11:20
05. Band Tuning 0:18
06. Yourna (Donald Byrd) 6:39

Donald Byrd (tp) Pepper Adams (bs)
Bobby Timmons (p) Doug Watkins (b) Elvin Jones (ds)

April 15, 1958 at The Five Spot Cafe, NYC.


 最後にブルーノートに残された、バード、アダムスのコンビによるアルバムを少し紹介しておきます。


キース・ジャレットのアトランティック時代のベスト・アルバム(2008)

「Somewhre Before: The Keith Jarrett Antology / The Atlantic Years 1968-1975」は、2008年発売の、キース・ジャレットがアトランティック時代(1968-1975)に録音した、リーダーアルバム群から選曲された2枚組ベスト・アルバムです。

Keith Jarrett - Somewhre Before - The Keith Jarrett Antology (2008)

具体的には、「人生の2つの扉[Vortex] 1967」、「Somewhere Before [Vortex] 1968」、「流星[Atlantic SD] 1971」、「最後の審判 [Atlantic] 1971」、「誕生[Atlantic] 1971」、「Gary Burton and Keith Jarrett [Atlantic] 1970」の6枚からの選曲となります。

なお、マルチ演奏者ぶりを発揮した「Restoration Ruin [Vortex] 1968」は、収録されておりません。

「ディスク1」は、ピアノトリオ中心。「ディスク2」は、ゲイリー・バートンとの双頭バンドと、カルテットでの演奏という編成。


Somewhre Before: The Keith Jarrett Antology – The Atlantic Years 1968-1975
Warner Classics & Jazz / Rhino Records 8122 79946-7
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Keith Jarrett – The Atlantic Years 1968-1975 [Disc 1]
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Life Between The Exit Signs [Vortex LP 2006] 1967
01. Life Between The Exit Signs 6:53
02. Everything I Love (Cole Porter) 4:32
03. Margot 3:43
04. Lisbon Stomp 6:04

Somewhere Before [Vortex LP 2012] 1968
05. New Rag 5:41
06. Pouts’ Over (And The Day’s Not Through) 4:37
07. Somewhere Before 6:51
08. A Moment For Tears 2:58

The Mourning Of A Star [Atlantic SD 1596] 1971
09. Standing Outside 3:20
10. Trust 6:56
11. All I Want (Joni Mitchell) 2:21
12. The Mourning Of A Star 9:21

all composed by Keith Jarrett

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Keith Jarrett – The Atlantic Years 1968-1975 [Disc 2]
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Gary Burton and Keith Jarrett [Atlantic SD 1577] 1970
01. Grow Your Own 4:54
02. Como En Vietnam 7:03
03. Fortune Smiles 8:29
04. The Raven Speaks 8:17

Birth [Atlantic SD 1612] 1971
05. Birth 6:10
06. Mortgage On My Soul (Wah Wah) 5:35

El Juicio (The Judgement) [Atlantic SD 1673] 1971
07. Toll Road 5:44
08. Gypsy Moth 8:17
09. Pardon My Rags 2:43

Somewhere Before [Vortex LP 2012] 1968
10. Old Rag 2:38

all composed by Keith Jarrett


●Disc 1-01,02,03,04 –
Life Between The Exit Signs(人生の2つの扉)[Vortex LP 2006] 1967

Keith Jarrett (p) Charlie Haden (b) Paul Motian (ds)
NYC, May 4, 1967

●Disc 1-05,06,07,08 / Disc 2-10 –
Somewhere Before [Vortex LP 2012] 1968

Keith Jarrett (p, ss, recorder) Charlie Haden (b) Paul Motian (ds)
October 30, 1968 at Shelly’s Manne-Hole in Hollywood, CA.

●Disc 1-09,10,11,12 –
The Mourning Of A Star(流星)[Atlantic SD 1596] 1971

Dewey Redman (ts) Keith Jarrett (p, ss, steel ds, conga)
Charlie Haden (b, steel ds) Paul Motian (ds, steel d, cga)
July 8, 1971 in NYC.

●Disc 2-07,08,09 –
El Juicio (The Judgement)[最後の審判 (ジェリコの戦い)] [Atlantic SD 1673] 1971

Dewey Redman (ts) Keith Jarrett (p, ss, steel ds, conga)
Charlie Haden (b, steel ds) Paul Motian (ds, steel ds, conga)
July 8, 1971 in NYC.

●Disc 2-05,06 –
Birth(誕生)[Atlantic SD 1612] 1971

Dewey Redman (ts) Keith Jarrett (p, ss, steel ds, conga)
Charlie Haden (b, steel ds) Paul Motian (ds, steel ds, conga)
July 8, 1971 in NYC.

●Disc 2-01,02,03,04 –
Gary Burton and Keith Jarrett [Atlantic SD 1577] 1970

Gary Burton (vib) Keith Jarrett (p, el-p, ss) Sam Brown (g) Steve Swallow (b) Bill Goodwin (ds)
July 23, 1970 at A&R Studios in NYC.


キースの演奏は「ピアノソロ」による諸作品、「スタンダーズ・トリオ」による演奏、「アメリカン・カルテット」に「ヨーロピアン・カルテット」と一通り聴いたので、残る作品群を探していた時に見つけたコンピレーションアルバムでした。

トリオ編成による「Life Between The Exit Signs(人生の2つの扉)」はまだ未聴だったので、後ほど単独でアルバムを入手してみようかと思ってます。