About Blue Note Records


ドイツ・ベルリン出身の熱狂的なジャズ・ファン、アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)が、1939年にアメリカで設立したジャズレーベル、ブルーノートレコード(Blue Note Records)。

Blue Note CD

アルフレッド・ライオンは自身の他に、有能なる協力者に恵まれました。


ドイツ時代からの親友で、カメラマンでもあったフランシス・ウルフ(Francis Wolf)。
録音エンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)。
ジャケット・デザイナーのリード・マイルス(Reid Miles)。
ジャズ評論家で、多くのライナー・ノートを担当したレナード・フェザー(Leonard Feather)など。

クール・ストラッティン

ライオンは1967年に健康上の理由から引退するまでの間、現代でも通用するクオリティの高い作品を製作し続けました。



その妥協を許さない製作ポリシーゆえ、ブルーノートレコードには多数の未発表音源が残っておりました。


その噂をミュージシャンから聞いたマイケル・カスクーナ(Michael Cuscuna)は、1975年からマスターテープの調査・発掘を開始。


その成果は70年代に発売された「BNLTシリーズ」として、アルフレッド・ライオンのポリシーに従い、公開に値する音源を厳選した上で順次発表されております。
なお、調査開始から30年以上経過した現在でも、未調査の音源が存在するとのこと。



音楽メディアがLPからCD、そしてデータダウンロードへと移行しつつある現在でも、ロングセラーが続くブルーノートのアルバムが多数ありますが、その多くがマイケル・カスクーナが発掘・厳選した未発表別テイク及び未発表曲を追加して発売されております。



CDの製造が始まった当時、日本においてはブルーノートレコードは東芝EMIが発売権を有しておりました。
1986年には、「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル’86 ウィズ・ブルーノート開催記念」として、別テイクなどの未発表音源を数多く収録した「Blue Note CD Super 50」シリーズがスタート。

Blue Note CD Super 50 series (1986)

その後も、マイケル・カスクーナ(Michael Cuscuna)の協力の下、未発表音源を組み込んだCDが発売されていきました。

Blue Note 24bit by RVG-logo

また、1998年7月から始まった「紙ジャケット仕様」による再発CD(BLUE NOTE 24bit by RVG)は、東芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン)の行方均さんの尽力により、当時の録音エンジニアであるルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)が、24ビット・デジタル・リマスターを担当し、大ベストセラーを記録しました。

Candy (Reis)

現代のオーディオ・システム向けに調整された高音質のリマスターCDは、ジャズファンからも熱狂的に支持され、現在も『RVGシリーズ』としてリマスター作業が続いています。

「About Blue Note Records」への5件のフィードバック

  1. はじめまして。ひとつお教えくださいませ。
    RVGリマスターのCDは、1度行われば、その後発売のものは、RVGの記載やマークがなくても、RVGリマスター・ヴァージョンと考えて良いでしょうか?
    ホレス・パーランの「HAPPY FRAME OF MIND」は、2000年にRVGリマスターとしてCDが発売されました。しかし、2005年発売のものには、RVGの記載やマークがありません。これも、RVGリマスター版CDと考えていいのでしょうか?
    初心者の質問で申し訳ありません。わかりましたら、お教えいただければ幸いです。よろしくお願いします。

    1. 池田さん、はじめまして。

      再発CDの素朴な疑問点、ありがとうございます。
      「RVGリマスター」の件ですが、「RVG」の記載がないものは、別マスターだと考えて下さい。

      「最新リマスター」とか記載されているものは、ほぼ違うようです。

      「RVG」シリーズは、プラジャケットで発売されて事があるますが、これは「USマスター」使用で、ボーナストラック入りだったり、色々変更がありますし。

      取り急ぎ、概要のみ。

  2. ご返信いただき、有難うございます。
    承知いたしました。
    これからは、気をつけて、購入いたします。
    取り急ぎのお礼で失礼します。

  3. はじめまして、RVGの紙ジャケットを集めているものです。TOCJ-9361以降を一覧化しているページが見つけられないのですが、私の探し方が悪いのでしょうか?
    それとも、現在着手中(笑)とかでしょうか?

    1. 東山晋平さん、更新滞っているサイトにコメントありがとうございます。

      ご指摘の紙ジャケRVG盤の件、調べてみましたら「BLUE NOTE 24bit by RVG Part 3」と「BLUE NOTE 24bit by RVG Part 4」の「合間」にしれっと発売されたもので、東芝EMIさんが公式に発行した「紙の資料」に未記載のものが11枚ほどあった様です。という事で、本件に関する苦情は、旧「東芝EMI(株)」さんにお願い致します(笑)。

      《BLUE NOTE 24 bit by RVG》完全限定生産/紙ジャケット仕様

      [TOCJ-9361] – [TOCJ-9371] 11W

      東芝EMI株式会社 2003年01月22日

      TOCJ-9361 Freddie Hubbard – Hub-Tones +3 (RVG) (Blue Note BST-84115)
      TOCJ-9362 Joe Henderson – Our Thing +1 (RVG) (Blue Note BST-84152)
      TOCJ-9363 Stanley Turrentine – Hustlin’ (RVG) (Blue Note BST-84162)
      TOCJ-9364 Andrew Hill – Point Of Departure +3 (RVG) (Blue Note BST-84167)
      TOCJ-9365 Anthony Williams – Life Time (RVG) (Blue Note BST-84180)
      TOCJ-9366 Hank Mobley – The Turnaround (RVG) (Blue Note BST-84186)
      TOCJ-9367 Bobby Hutcherson – Dialogue +1 (RVG) (Blue Note BST-84219)
      TOCJ-9368 Wayne Shorter – The All Seeing Eye (RVG) (Blue Note BST-84219)
      TOCJ-9369 Donald Byrd – Slow Drag (RVG) (Blue Note BST-84292)
      TOCJ-9370 Herbie Hancock – The Prisoner+2 (RVG) (Blue Note BST-84321)
      TOCJ-9371 Horace Silver – In Pursuit Of The 27th Man (RVG) (Blue Note BN-LA054-F)

      以上です。

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