●Blue Note Records Compilation (Blue Break Beats & more)
ブルーノート・レコードが1985年に復活した後、現代音楽シーンの視点から選曲された、沢山のコンピレーションアルバムが編纂されております。
日本の様に、「音楽鑑賞」を目的とする層に向けたものは勿論のこと、「踊れるジャズ」という視点で、日本のお堅いジャズファンから軽視されていたジャズ・ファンクや、ソウル・ジャズ系の音源だけを集めた「Blue Break Beats」四部作、「ブルーシリーズ(Blue Series)」などが発売され、大ヒット・ロングセラーを続けていたりします。
1980年代にイギリスで起こった「踊れるジャズ」を発掘する動きは、ロンドン・クラブジャズの人気DJ・ポール・ブラッドショウ(Paul Bradshaw)らを中心とし、1988年に創刊された雑誌「Straight No Chaser Magazine」を媒体として世界中に広まっていきました。
発掘された「踊れるジャズ」音源は、新たなる名称「アシッド・ジャズ(acid jazz)」などと呼ばれているそうです。
「Blue Break Beats」四部作は、「アシッド・ジャズ(Acid Jazz)」レーベル創設メンバーのディーン・ラドランド(Dean Rudland)とエディ・ピラー(Eddie Pillar)が選曲。
また、「ブルーシリーズ(Blue Series)」と呼ばれるコンピレーション・アルバムの重要三部作、「ブルー・ボッサ(Blue Bossa)」、「ブルー・バップ(Blue Bop)」、「バプティスト・ビート(Baptist Beat)」を手掛けたのは、DJ・ジャイルス・ピーターソン(Gilles Peterson)だそうで。
ジャイルス・ピーターソンは「アシッド・ジャズ(Acid Jazz)」、「トーキン・ラウド(Talkin’ Loud)」など、次々にレーベルを設立し、世界的に人気があるようですね。
ちなみに、日本の東芝EMIも「Blue Break Beats」四部作に先立つ1986年、ロンドン・クラブジャズの人気DJ・ポール・ブラッドショウ(Paul Bradshaw)選曲による「Soho Blue – Welcome to the Blue Note Club (Blue Note / Toshiba EMI BNJ-71106)」というコンピレーションLPを発売しておりますが、未CD化。
CD・LPの収録曲等に関する情報は、整理出来次第、準備掲載。補足していきます。
●Blue Break Beats (US & UK & EU)